「過去、現在、未来」

スコット　アンドリュー　クリスくん

僕の高校三年間、振り返ってみると本当にいろいろな事があったなと思いました。

一年生の時は不安なことがいっぱいありました。例えば、勉強の不安です。僕は、中学生のとき、全く勉強もせずにずっと遊んでました。だから高校に入って、勉強についていけずに卒業できるか不安でした。しかし周りの人が助けてくれて、勉強への不安がなくなり、今となればいい思い出でしかありません。

もう一つは、テニスです。僕は、中学生のとき、軟式テニス部に入って、テニスの楽しさをその時初めて知りました。そして二年間、軟式テニスを頑張りました。それなりに力をつけて県でベスト４に入るぐらいまで成長しましました。二年生のときに、顧問の先生から硬式テニスを勧められました。僕は迷いましたが、硬式テニスを始めることにし、二年間入っていた軟式テニス部をやめて、硬式テニスをするために、ロイヤルヒル81というクラブに入りました。僕はここのクラブのコーチに出会い、礼儀や感謝の気持ち、テニスの心得みたいなものを教わったことを覚えています。そしてクラブのコーチから相生を勧められ、入ることを決意しました。

相生学院は、テニスがとても強く、厳しい高校と聞いて、本当に先輩たちについていけるのか、迷惑をかけないかなど不安でした。実際入ってみると、確かにテニスがとても強く、厳しくてコーチや先輩にいっぱい迷惑をかけ、そしていっぱい怒られて正直、テニスを辞めたいなとか思うときもありましたが、今思うと、あの時辞めなくて良かったなと思います。

二年生になり、一年生のときとはまた違う目標や、不安、後輩ができました。僕が二年生のときの目標は、悔いが残らない一年にすることでした。今思うと、このテニス生活で悔いは残りませんでした。唯一あるといえば、夏季ジュニアでダブルス予選、僕が寝坊したせいで、出場できませんでした。そのときペアだった雄太朗には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも雄太朗と二年間組んで本当に良かったと思います。ただ最後の総体で負けて二人で泣いたことは、一度も忘れたことはなかった、またダブルス組も。

三年になりテニスも引退し、大学を決める大事な年です。最初僕が進学しようとした大学は、神戸学院か関西国際大でした、しかし母に「あんた、行きたい大学に行かないと楽しくないよ」と言われ、僕はその通りだと思い、しっかりと大学のことを考え直しました。結果アメリカの大学に行くことを決意しました。そして３か月勉強に励みました。僕は今まで勉強をやってなかったので、何からすればいいのか、全くわかりませんでした。それでもアメリカの大学に行くって決めたのは自分なんで、やるしかないと思い、毎日勉強に取り組みました。正直、テニスするときより勉強のほうが疲れて、大変でした。まあ、でもなんとか大学に入れることになり、今はとてもほっとしています。

最後にこれまでの生活で、心からの感謝の言葉を贈りたいと思います。一番感謝したいのは親です。僕がここまで来れたのは、親のおかげだと思います。僕は毎回のように、親に言われたことがあります、「楽しく生きるためには、やることをやらないとだめだよ」と口癖のように言われてきました。本当にその通りだと思いました。

荒井先生、学校の先生の方々、大学のことを教えてくれたり、優しく接してくれてありがとうございました。

最後は、僕の大切な友人たちに感謝したいと思います。毎日学校、テニス、プライベートで楽しく過ごしていけるのは、相生学院の同期生達のおかげだとぼくは思っています。こんな僕でしたが、みんなと過ごしたこの三年間は、一生の思い出です。もちろん後輩たちにも感謝してます。僕の何の意味もない絡みに付き合ってくれて、ありがとうございました。またどこかで会ったらよろしくお願いします。